シングルタスクに徹したいはなし

「頭でする作業」と「心でする作業」を明瞭に分けるということは、意識的にしろ無意識的にしろ、マルチタスクを避けようという意思によるものだろう。

常にシングルタスクしかしない（し、できない）ので、テーマは「いかに切り替えコストを少なくするか？」ということになる。
（一応、主語は自分。でも、自分以外の多くの人にも、おそらく当てはまるのでは？）

例えば、自動車でちょっと遠出をするとして、高速に乗ったらできるだけ目的地近くの出口まで高速のまま走る方がよい。高速と下道を交互に行ったり来たりするのは、非効率なだけでなく、安全性にも劣るだろう。

で、例えば、高速道路運転中に、恋人からの着信があったとする。
そしたら、最寄りの出口から高速を降りるか、どこかのSAを見つけるかして、車を停め、一息ついて心を落ち着けてから、電話（かメール）をする。
連絡が終わってから、またエンジンをかけて出発する。
順調に高速の道路に戻り、スピードを上げ始めた頃に、また携帯が鳴る。
えー、また！？　ちょっと待ってよ・・・えー・・・
しょうがないなあ、うーん・・・また停める場所探すよぅ・・・

やっと停めた。電話。
短い電話。
えー、たったそれだけの内容？
んもー。

ま、いっか。じゃ、そろそろ運転に戻るね。
といって電話を切り、またエンジンかける。
高速に合流ところは緊張するんだよね・・・よしうまく乗れた。

えー、また着信！？
えと、メール？
なに、なに、いましゃべったばかりなのに、また何か連絡してきた！？
急ぎの話？

気になる・・・気になるけど、もうだいぶ時間をロスしているのでしばらくこのまま走ろう。
あー、だけど気になる・・・なにさっきのメール？なに書いてあるんだろう？

・・・とモヤモヤしながら、集中力低めの運転で目的地まで到着。
で、さっきのメールは一体なんだった？
と思って、汗ばんだ手で携帯をつかむと、「がんばれー」の一行。

んもう！
邪魔しないでくれ！
応援してるんなら、私のこと好きなんだったら、余計に、邪魔しないで！！！！！

・・・ってことになります、たぶん（例えばの話です）。